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マンション/アパート

Vintage-04

ReeLが提唱する多極集中型社会の暮らし

マンションフルリノベーション

「築40年の価値は、造り替えるのではなく、引き出すことにある。」

築40年以上を経た新潟市中央区「やすらぎ提」傍に立地するマンションの最上階。南東角部屋の本物件は窓の先に信濃川がゆったりと流れ、その先に万代橋、万代島の街並みが広がる。この住まいが持つ最大の価値は、40年という時間ではなく、この場所でしか得られない眺望にある。リノベーションでは、その景色を主役に捉えながらも過度な装飾を排した静かな空間を構成。この住まいの魅力のひとつ、制約をデザインへ転換している点にある。最上階ゆえに天井の断熱材を撤去できず、躯体表しという定番手法は選択できなかった。しかし、モルタル塗装によってコンクリートの質感を再解釈し、コストを抑えながらも、空間全体の素材感と照明計画を丁寧に整えることで、既存マンションとは思えない上質なインテリアを完成させている。LDKを包み込む間接照明は、昼は自然光を引き立て、夜には柔らかな陰影を描き出す。間仕切りを兼ねたブラックフレームの室内窓や建具が空間を引き締め、造作家具は建築と一体となることで、既製品では得られない端正なおさまりを実現している。洗面空間にもその思想は貫かれる。木目の造作収納、人造大理石のカウンター、浮遊感を演出する照明計画。それぞれが主張しすぎることなく調和し、ホテルライクでありながら日常に寄り添う落ち着きを備えている。限られた予算のなかでも、コストを掛けるべき場所と抑えるべき場所を明確に選択。既存の魅力を最大限に活かしながら、造作家具や照明計画といった「空間の質」を左右する要素へ投資することで、高いデザイン性と合理性を両立させた。これは、住まい手である3人の家族がこの先何十年も心地よく暮らせることを最優先に考えた住まいである。時間が育んだ建物の価値を受け継ぎ、新たな暮らしからの価値を重ねる。川と街を望むこの一室は「築後40年のヴィンテージマンションだからできる豊かさ」を静かに物語っている。

プロジェクト概要

Data&Credit

Data

YEAR 2026年5月
LOCATION 新潟市中央区
CATEGORY 住宅
STRUCTURE RC造
TOTAL AREA 72㎡
FLOOR 3LDK
ReeL Vintage
ReeL Vintage
ReeL Vintage