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店舗/オフィス

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廃墟をコンセプトにした古着屋

廃墟をコンセプトにした古着屋

ブランド物の古着を中心に扱う、アパレルショップのリニューアルを依頼された。クライアントと『廃墟』『元の建物の痕跡を残す』『白く塗りつぶす』という3つのテーマを共有しながらデザインを進めた。改装前の売り場面積は10㎡ほどと、極めてコンパクトなショップであったが、間口の幅を変えずに奥行方向に7.5mほど延ばすことで、約30㎡まで売り場面積を拡大した。今回拡大した20㎡部分は、老人が永いこと生活を営んでおり、和室の空間には神棚や長押、京壁仕上の壁面などの設えにより昭和の雰囲気が色濃く残っていた。単純に『元の建物の痕跡を残す』というテーマに基づくと、奥の20㎡の昭和ゾーンと手前の10㎡の当初からのショップゾーンに分かれてしまい、接続部分でとてもちぐはぐな印象になる。しかし、全体を『白く塗りつぶす』という作業と、店の奥から手前まで連続させたライン照明によって、異なる雰囲気の空間をシームレスに連続させることが出来た。また洋服をディスプレイするパイプなども、あえて建設現場で使われる単管やクランプなどの仮設部材を使用することで、天井のデッキプレートや、壁面のモルタルなど、その他のラフな素材と相まって『廃墟』の雰囲気を上手く作ることが出来た。独特の感性を持つクライアントに相応しい、唯一無二の古着屋が実現できた。

プロジェクト概要

Data&Credit

Data

Year 2023年10月
Location 新潟市中央区
Category 店舗・オフィス
Structure 鉄骨造 3階
Total area 30.14㎡
ReeL Vintage
ReeL Vintage
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