聖籠町で代々住み継がれた実家の一部を夫婦の居住エリアへとスケルトンリノベーションしたプロジェクトである。クライアントの夫婦は、ともにデザインへの造詣が深く、住まいにおいて実現したいアイデアを豊富に持っていた。一方、我々はリノベーションにおいては時間の経過をデザインに落とし込むというコンセプトがあるため、双方のベクトルを一致させ、さらには高め合うという事が当該プロジェクトでは必須だった。スケルトンの状態まで解体したのち、美しくエイジングした部材を慎重に選定し、クライアントの実現したいイメージと齟齬をきたさないよう、繰り返しディスカッションを行い、丁寧に設計を進めた。完成した空間は、全体的に白を基調としながらも吹抜けでは力強い梁を現わしたり、ムラ感のある左官材でキッチンやニッチを仕上げたり、また家具類はヴィンテージで統一するなど単純にシンプルなだけではなく様々な要素がバランスよく融合している。タイトルの通り、クライアントとデザイナー、現在と過去が上手くFusionした住まいが実現した。
Data&Credit
Year | 2024年2月 |
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Location | 新潟県北蒲原郡聖籠町 |
Category | 住宅(一戸建て) |
Structure | 木造2階建て |
Total area | 改修部 171.40㎡ |
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